『ブリングリング』を観てきました


ソフィア・コッポラ監督最新作 映画『ブリングリング』(原題:The Bling Ring)予告篇 - YouTube

あけましておめでとうごさいます。今年一発目の更新です。先日、ソフィア・コッポラ監督作品の『ブリングリング』を観に行き、映画初めをしてきました。

ブリングリング』は、アメリカのティーンたちが引き起こした、被害総額3億円にも上る実際の窃盗事件を映画化したものです。ハリウッドセレブに憧れを持った若者たちが、遊び感覚で次々とセレブ宅に侵入し窃盗をくり返すさまを、スタイリッシュに描いています。実際に被害にも遭ったパリス・ヒルトンの自宅も、撮影場所として提供しているということで話題にもなりました。

実際にあった話でとてもリアルに描かれており、ティーンたちのすこし危ない遊びに、映画を見ながらもヒヤヒヤどきどきしました。5人の少年少女が出てきますが、基本的に4人の少女たちは自由気儘。自分たちの思い通りにブランド品を身につけたいし、セレブの家のクローゼットで遊びたい。そんな自由気儘な彼女たちに振り回されながらも、家の場所や侵入場所まで調べてついてってしまう少年。彼らのいう「親友」や「仲間」という曖昧な言葉の意味に、なんとなく距離感を感じながら、物語は進んでいきます。

高級住宅地に住み、何不自由もなく生活している少年少女は、なぜハリウッドセレブの家から窃盗をくり返したのか。そこに、理由はなかったんだとおもいます。ただ、ブランド物の洋服がほしい、靴がほしい、バッグがほしい。それだけなんだとおもいます。欲望に忠実に、彼らはセレブ宅のクローゼットでショッピングを楽しむように物を盗んでいくのです。まるで悪気はありません。パンフレットに書いてある『「ぬるい時代」の「ぬるい犯罪」』という小見出しが、こころに響きます。

キラキラしたティーンのお話で、ファッションや音楽もとても華やか!でたのしいですが、しっかりと現代の問題についても考えさせてくれる作品。おもしろかったです。次は、おなじエマちゃんが出ている『ウォールフラワー』も早めに観に行きたいです。

Bling Ring

Bling Ring